メーリングリストサーバmailman(2.1.16以降)とDMARC/DKIMに関して

セッティングがいろいろと細かいメーリングリストサーバmailman、迷惑メール予防のDMARCでdnsのzoneファイル内のセッティングを「p = quarantine」にしたらVer.2.1.15以前のパッケージではLAN to WANが配信出来なくなった胸を先に記載しました。
暫定対策としてはdnsのzoneファイルを「p = none」のセッティングで運用すればOKだったのですが、「p = quarantine」だったら折角DMARCの認証が通る妥当なメールサーバとして認めていただける・・・
https://www.valimail.com/
・・・のに、なんか逃げているようで嫌だったので、「p = quarantine」の設定挙動を確認しました。

<DKIM/DMARCセッティングの参考サイト>
Postfix + SSL + IPv6 + ClamAV + SpamAssassin + SPF + DKIM + DMARCの構築方法 – 蒲田ネット
https://blog.kamata-net.com/archives/12797.html


mailman Ver.2.1.16以降で「p = quarantine」をセッティングした際に、何がどのようになるか・・・は下記のサイトを参考にしました。


<mailmanとDMARC系の関係参考サイト>

MailmanとDMARC – pikesaku’s blog
https://pikesaku.hatenablog.com/entry/2017/01/22/015336

DMARCに関するメーリングリストでの対応策
https://paperzz.com/doc/5846439/dmarc%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%A7%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E7%AD%96

などなどを踏まえて、当家メーリングサーバmailman Ver.2.1.34でのmm_cfg.pyの追加内容が下記です。

-------以下、2021/03/21のmm_cfg.py追記内容
###########
###########2021/03/21 DMARC Setting系
###########
##https://pikesaku.hatenablog.com/entry/2017/01/22/015336

###
#####プライバシーオブション[送信者フィルタ]の部
###

##DEFAULT_DMARC_MODERATION_ACTION
##送信元ドメインのDMARCポリシーが、Rejct or 隔離であった場合の動作を定義
##0 = Accept (承認)
##1 = Munge From (From を書き換え)
##2 = Wrap Message (メール内に添付)
##3= Reject (拒否)
##4 = Discard (破棄)
##
##Webメニュー/DMARC 拒否/隔離ポリシーを持つドメインからの投稿に対する動作。
##(dmarc_moderation_actionの詳細) ※こちらで0以上の数値を指定すると、Webメニューではそれ以下には設定出来ない。

DEFAULT_DMARC_MODERATION_ACTION=0

##
##DEFAULT_DMARC_QUARANTINE_MODERATION_ACTION DMARCポリシーが隔離の場合、Rejectと同じように扱うかYes/No
##
##Webメニュー/From: ドメインの DMARC が p=quarantine のときも p=reject のときと同様にdmarc_moderation_action をメールに適用する
##(dmarc_quarantine_moderation_actionの詳細)

DEFAULT_DMARC_QUARANTINE_MODERATION_ACTION=Yes

###
####全体的オプション の部
###

##DEFAULT_FROM_IS_LIST
##DMARC_MODERATION_ACTIONがAcceptではないMLへの投稿に対するデフォルトのアクションを設定する。
##0: 何もしない
##1: FromヘッダをMLアドレスと置き換え
##2: FromをMLにしたメールに元メールを添付して送付
##
##Webメニュー/From: ヘッダーのメールアドレスをリストの投稿アドレスに置き換え、 元の From: ドメインの DMARC あるいは類似のポリシーにより 生じる問題を緩和します。(from_is_listの詳細)

DEFAULT_FROM_IS_LIST=0

###
####Webメニュー/無し?
###

##REMOVE_DKIM_HEADERS
##FROM_IS_LISTが1,2の場合にDKIMヘッダを削除する。理由は、Fromヘッダや添付ファイル化した時に、シグニチャが壊れてしまう可能性があるため Yes/No
##Webメニュー/無し?

REMOVE_DKIM_HEADERS=Yes

#####
##下記は多分あるだろう想像。。
##DEFAULT_dmarc_quarantine_moderation_action Yes/No
##Webメニュー/From: ドメインの DMARC が p=quarantine のときも p=reject のときと同様にdmarc_moderation_action をメールに適用する
##(dmarc_quarantine_moderation_actionの詳細)

DEFAULT_dmarc_quarantine_moderation_action=Yes

##DEFAULT_dmarc_none_moderation_action Yes/No
##Webメニュー/From: ドメインの DMARC が p=none のときも p=quarantine のときと p=reject のときと同様 dmarc_moderation_action を メールに適用する
##(dmarc_none_moderation_actionの詳細)

DEFAULT_dmarc_none_moderation_action=Yes

##DEFAULT_first_strip_reply_toの Yes No
##Webメニュー/もし、Reply-To:ヘッダがメールに付けられていたら、 それを取り除きますか? もしそうなら、Reply-To:ヘッダ が Mailman によって付けられたか、はじめから付いていたかに かかわらず取り除かれます。
##(first_strip_reply_toの編集)

DEFAULT_first_strip_reply_to=Yes
-------以上、2021/03/21のmm_cfg.py追記内容

メーリングリストサーバは利用環境によってセッティングが異なってきますので、この事例通りの追記をするとハマるかも知れませんが、一応備忘録&参考として記載しておきました。




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